民主的社会を目指す新建国記念日
6月12日ウラジオストークでは明るい初夏の日差しのなか、市民総出で新しい祝日“建国記念日”を祝う様々なイベントが催され、老いも若きも市民総出で参加し、町中に笑顔があふれました。
この日は旧ソ連崩壊後新たに定められた新しく、かつ重要な祭日となっておりロシア各地で様々な祝賀行事が行われました。
旧ソ連崩壊後民主的社会を目指して新生ロシアは歩み始めましたが、1990年6月12日に新たな祭日としてナショナルデー(新建国記念日)が定められ、新たな時を刻みはじめました。
政治的経済的な自由と権利が保障される社会を目ざして歩み始めた新生ロシアはその後の急速な経済的発展に裏打ちされて、国民は自信を大きく取り戻し、自国の文化、歴史、伝統に誇りを抱き、未来を目指して力強く大きな一歩を進めています。

この日ウラジオストークでは常時停泊している数隻のミサイル巡洋艦を背景に革命戦士の銅像の建つおなじみの中央広場にイベント会場が設営され、地方官庁の代表者や来賓客などをはじめ、各種市民団体(「わが祖国」、「ウラジオストーク青年団」、「若き親衛隊」)が盛大な文化、娯楽プログラムに参加し、やんやの喝采を浴びました。また、メーンのコンサート会場では優れた同市の創造家集団の出演者たちがバンド演奏を行い一層雰囲気を盛り上げました。
また、旧ソ連時代沿海州に半ば強制的に移住させられたタタール人、ウクライナ人、白ロシア人その他のいわゆる離散民族の市民たちも思い思いの民族衣装を身にまとい、独自のプログラムを準備して参加しました。

中央広場では子供たちのための様々なアトラクションが用意され、ちびっ子たちのためのごちそうや記念品の販売が行われ、お祭り気分を存分に味わっていました。ロシアデーはこのように国家の輝かしい未来に向けての民族の一致団結と共通の責務を改めて心に刻む大切な日でもあるのです。
編集作成:日露ビジネスセンター
●写真と記事 エレナ・レオーノバ
●翻訳 扇 進次郎)




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